2016年4月26日火曜日

『童貞の世界史 セックスをした事がない偉人達』が完成


『童貞の世界史 セックスをした事がない偉人達』が完成しました。著者は松原左京さんと山田昌弘さんです。金属風のロゴ。


真正面から見た姿。チラシの時点で話題になりましたが、宮沢賢治やロベスピエール、ナイチンゲールなどの姿が見えます。カバーのイラストは艦これの同人誌漫画家で知られるチョウフシミンさんによるもの。

ところでこの告知をした際、Twitterでは合計5000以上もリツイートされました。特にTwitterとは親和性が高い内容なのでしょうか。





帯文の「一局所の特殊な摩擦経験」、これがバカウケした模様です。なおこの帯文自体、実はまえがきからの抜粋です。山田さんが書いた文章ですが、ウケを狙ったわけでもないのに、結果的に面白い表現になってしまった様です。


カバーを着脱して表紙が見える状態。シックです。


本扉。童貞達がよく思い浮かべているイメージが……。


前書きと、童貞たちのパターンを解説。性愛に消極的だったり、嫌悪感があったり、無性愛だったり、奥手だったりといろいろなパターンがあります。


各所の扉にチョウフシミンさんという辺境メタルマニアで、同人誌漫画家のイラストが配置されています。


各章末尾に童貞関連のコラムが。これは「一定年齢まで童貞を貫くと魔法使いになれる」というジンクスについての分析。




『童貞の世界史』というタイトルですが、日本史上の人物もたくさん紹介しています。二刀流の剣豪として知られ、戦艦や格闘技選手などの名前にもなったマッチョなイメージがする宮本武蔵。性体験がないと見られています。


万有引力を発見した物理学者ニュートン。科学者は変人なイメージがありますが、まさにそれに合致する人物。


かなり意外なイメージがするのが、自由主義の始祖アダム・スミス。自由恋愛も唱えてそうですが、結婚もできず、子どもも出来なかった様です。しかし無性愛という訳ではなく、そうした願望や欲は持っていたらしいのです。


漫画でもよく出てくる、フランス革命の偉人ロベスピエール。彼も童貞だったとか。


童貞というとキモオタみたいなイメージが強いと思いますが、ウィリアム・ウォーカーはむしろ女も惚れる程カッコイイ理由で純潔を保ちました。婚約者を若い時に亡くしてしまったのですが、その方への愛情を貫くために一生独身でいたようです。中南米に独立国を打ち立てた冒険家です。


結構意外なのが、ポルトガルの独裁者サラザール。独裁者というと私利私欲にまみれ、妾を沢山囲っているイメージがありますが、経済学の教授で社会カトリシズムの影響を受けたサラザールは生涯独身だった様です。ただし恋人がいたという噂も。


「Survival of the Fittest」の社会ダーウィニズムで知られるスペンサー。彼はその思想とはイメージとは裏腹に無性愛。


「童貞」という言葉は元々、「男性」に限定する言葉だった訳ではなく、英語では「童貞」の事も「Virgin」と言います。したがって特に特徴的だったり、エピソードが興味深い「処女」も何人か紹介しています。これはナイチンゲール。


カバーで真正面から指を差してくる軍人は大英帝国が誇る軍人キッチナー。マフディーの乱、ファショダ事件、ボーア戦争、第一次大戦と、大英帝国の全盛期にイギリスを軍事指導しましたが、女性に全く興味がなかったとの事。


キッチナーと同じくイギリス帝国主義の象徴ともいえるセシル・ローズ。南アフリカやローデシアをイギリスのものにして、ずる賢そうで愛欲にもまみれてそうですが、女性関連の噂は無との事。


『童貞の世界史』の中でも意外中の意外は性科学者として有名なヘンリー・ハヴェロック・エリス。自慰や同性愛を擁護した先駆的な性科学者で、結婚もしているのですが、なんと彼は生涯を独身で過ごしたと言われています。


童貞キャラとして日本人が一番親しみを覚えるのは宮沢賢治ではないでしょうか。



時折「なんで童貞なのか分かったのか」と尋ねられますが、それぞれの自伝や伝記、書簡、家族や親族、友人たちの証言、自らが記した日記で描写されている女性への認識や態度から、総合的、多角的に分析しました。実に19ページも渡る参考文献が末尾に掲載されています。


84人もの童貞達が紹介された『童貞の世界史』。様々な歴史上の有名人たちが童貞だったというのは、大きな励みになるはずです。


早ければ5月3日頃に書店で発売開始ですが、連休を挟むので多少のズレが発生する可能性があります。


四六判並製296ページで1700円、童貞の人も、童貞ではない人も、処女も処女ではない人も、是非『童貞の世界史』をお買い求めください。




0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。